妙成寺総門(みょうじょうじそうもん)

妙成寺総門

種別:市指定文化財 建造物
員数:1棟
年代:江戸時代
所在地:滝谷町
管理者:日蓮宗 妙成寺
指定:平成24年2月24日

総門は東から西方にかけて四段に削平(さくへい)して造り出した境内地のうち、東端部最下段に位置し、東面して開く。この総門から直線上に二王門、五重塔が並んで東西の軸線をなし、本堂、祖師堂等の主要堂宇はこの軸線に直交するよう南面して北側に並んでいる。この境内配置は日蓮宗北陸本山にふさわしい寺域をなし、広壮な趣を見ることができる。また、通称黒門の呼び名で親しまれてきたこの門は、寺院空間と境外地とを限る正門であり、全面黒塗りとなっていることからこの名称がある。
寺院の総門には通常四脚門や八脚門または薬医門(やくいもん)が用いられるが、妙成寺の総門は初期形式の高麗門(こうらいもん)を採用したことが特徴的であり、装飾性の少ない簡素な構造となっている。建造年代は明らかでないが、寺伝によると寛文5年(1665)の建造と伝えている。平成8年の解体修理では建物各部の継手(つぎて)、仕口(しぐち)等からは建築年代に係る墨書等は発見されなかった。しかし、主屋根を支える腕木(うでぎ)先端の木鼻繰形(きばなくりがた)など構造技法や細部手法をみると、文禄、慶長の様式を表わし、寺伝の建造年代より一時代古い様相を示している。